Various tests and surveys

OVERVIEW

地質・土質・地盤の状態を詳細に把握するために行う「スクリューウエイト貫入試験」「ボーリング標準貫入試験」「平板載荷試験」「杭の載荷試験」などのサービスを提供しています。
各種試験に加え、正確な地形情報を取得するために必要な「測量調査」も行なっています。

これらの試験・調査を実施することで、建築物の安全性と耐久性を確保し、最適な基礎設計の選定と高品質な建築設計を実現します。

<試験・調査の種類>

地質・土質調査

建築物の建設予定地の地盤構成や地盤強度を把握し、地質や土質などの形・質・量を明らかにするための調査です。

地盤調査

地盤の種類・土層構成・強度・支持力・変形などを調べることで、当該土地の性質を把握し、建築物の荷重に耐えうる基礎地盤部であることを確認するための調査です。

各種測量

発電設備の設置予定地の位置や面積を測定し、該当土地の形状や高低差のデータを収集することで、正確な図面を作成するための調査です。

SCOPE OF WORK

01.

地質・土質・地盤調査

スクリューウエイト貫入試験(SWS試験/旧スウェーデン式サウンディング試験)

「スクリューウエイト貫入試験」は、地盤強度を迅速かつ正確に調査できる試験です。 比較的小規模な試験のため、作業は半日程度で完了します。狭い場所での調査に適している一方で、大きな石やがれきがある場合には、別の地点で再度試験の実施が必要です。

建設予定地の4隅と中央部の5ポイントに専用のロッドを刺し、その沈み具合をもとに地盤の硬軟や締まり具合を確認して地盤の強度を評価します。 試験には「手動式」「半自動式」「全自動式」の3種類があり、いずれも深度10mまでの抵抗値を求めることが可能です。

ボーリング標準貫入試験

「ボーリング標準貫入試験」は、硬質地盤や深い地中の支持層を掘り進めることができる試験です。
約5m四方の作業スペースを確保したうえで、高さ5mのやぐらを設置する必要があるため、試験の完了までに数日かかることがあります。

質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させ、サンプラーが30cm貫入するまでの打撃回数を記録して地盤の強度を算出します。N値を把握することで地盤支持力が算出できるほか、深い層の土を採取して土質や地層の特性を判定することも可能です。

なお、ボーリング孔を利用して地下水位を調査する場合は、水を使用しない「無水堀り」で試験を行う必要があります。

平板載荷試験

「平板載荷試験」は、基礎直下の地盤の支持力や反力係数、沈下量を確認するための試験です。地盤に直接負荷をかけて調査するため、大変信頼性の高い試験結果が得られます。
振動や騒音が少なく、作業時間を5時間程度に抑えることが可能です。ただし、大型重機を使用するため広い作業スペースが必要で、深さ6mより下の地盤調査は行えません。

水平に整地した地盤に直径30cmの載荷板を設置し、載荷装置としてジャッキ・支柱・変位計をセットして試験を行います。垂直荷重をかけて沈下量を測定し、地盤の支持力を判定します。
「計画の最大載荷圧力に達する」「地盤の破壊が認められる」「沈下量が載荷板直径の10%に達する」という条件のうち、いずれかを満たした時点で試験は終了します。

太陽光発電における杭の載荷試験

工作物を建設する際に、適切な載荷試験により杭基礎の抵抗力を確認する試験です。 地盤工学会の杭載荷試験に基づいた、下記3種類の調査を行います。

<押込試験>

杭が押し込み方向の応力に対して抵抗力があることを確認する載荷試験です。杭に作用する押し込み方向の応力が、杭の支持力を超えないことを確認します。
バックホーのウエイト部分を載荷杭に合わせながらオイルジャッキを設置し、重機反力を利用して載荷杭に押し込み荷重を加えます。

<引抜試験>

杭が引き抜き方向の応力に対して抵抗力があることを確認する載荷試験です。杭に作用する引き抜き方向の短期応力が、杭の短期許容引き抜き抵抗力を超えないことを確認します。 載荷杭頭部に鋼棒を設置し、鋼棒と吊り下げ治具に取り付けたセンターホールジャッキを連結します。バックホーのアームで治具を吊り下げ、センターホールジャッキによって載荷杭に引き抜き力を加えます。

<水平試験>

杭が水平方向の応力に対して抵抗力があることを確認する載荷試験です。杭に作用する水平方向の短期応力が、水平地盤反力係数を用いて算出される設計用限界水平抵抗力を超えないことを確認します。
載荷杭頭部に鋼棒を取り付けてから吊り下げ治具を水平に設置し、鋼棒とセンターホールジャッキを連結します。治具はバックホーのバケットフックに固定し、センターホールジャッキによって載荷杭に水平力を加えます。

02.

測量調査

現地測量

土地の広さ・形状・間口などを把握するために、平板上に展開した目標点間を結線し、平面の数値地形図を作成します。

用地測量

公共用地を取得するために必要となる土地を確定するため、「法務局等調査」「境界確認」「境界測量」「面積計算」「図面作成」を行います。

地籍調査

一筆ごとの土地の所有者・地番・地目を調査して「境界確認」「境界測量」「面積測定」を行い、現況に即した正確な地籍図や地籍簿を作成します。

空撮測量

高精度な地形情報を取得するために、ドローンに搭載されたカメラで該当範囲の写真を撮影し、画像をつなぎ合わせてデータ化します。

水準測量

一定の水準点の高さを定期的に測り、「直接水準測量」または「間接水準測量」によって地表面の変動量を高精度で測定することで、陸上部の土地の標高や地盤の沈下量を求めます。

路線測量

地形図上で設計条件を勘案し、線形図を作成します。その後、「中心線測量」「水準点設置測量」「縦断測量」「横断測量」「詳細測量」「用地幅杭設置測量」などの測量を行い、線状築造物の建設に必要な図面を作成します。